0840でおはよう。4649でよろしく。1990年代、ポケベルに数字を送って言葉にする遊びが広まりました。ところがこの数字表示、そもそもそんな用途のために作られたものではありません。
ポケベルは1968年、電電公社が東京23区で始めたサービスです。最初は電子音が鳴るだけ。呼ばれた人は近くの公衆電話から事務所に折り返す、という使い方でした。
1987年、数桁の数字を送って表示できるようになります。狙いは明快で、「折り返す先の電話番号」を出すためでした。開発側が思い描いていたのは、画面に並ぶ市外局番だったわけです。
仕様を乗っ取って、言葉にした
ところが利用者、とりわけ若い世代は、その数字を語呂で読み始めます。724106なら「なにしてる」。7がな、2がに、4がし、10がて、6がる。数字しか送れないという制限のほうを、言語に作り替えてしまったんですね。
面白いのは、これが一方通行だったこと。ポケベルは受信専用なので、返事をするにはプッシュ回線の電話が要ります。学校の休み時間には、公衆電話に行列ができたそうです。
ピークは1996年で、契約は1000万件を超えました。その後は携帯電話に押されて急降下し、最後まで残った東京テレメッセージが2019年9月30日にサービスを終えます。終了時の利用者は1500人ほど。ピークからの23年で、およそ7000分の1になった計算です。
ただ、電波のほうは生きています。ポケベルが使っていた280メガヘルツ帯は窓ガラスを抜けて屋内に届きやすく、いまは自治体の防災無線として使われています。授業中のポケットで震えたあの性質が、今度は避難の知らせを家の中まで運んでいるわけですね。
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参考にした情報源: ja.wikipedia.org


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