テレビを見ているつもりが、実は自宅のインターネット回線が知らないところで使われていたとしたら、ちょっとドキッとしませんか? LGスマートテレビの無料アプリの多くに、そんな仕組みが隠されていることがわかりました。
これは、LGスマートテレビで提供されているアプリの約半数に、「プロキシSDK」と呼ばれるものが内包されているという調査結果です。このSDKは、ユーザーのIPアドレスを第三者に提供する役割を持っています。つまり、あなたのテレビが、AI開発のためのデータ収集に使われているかもしれない、ということなんです。
普段、私たちはテレビのリモコンでアプリを選んで楽しんでいますが、その裏で、インターネットに接続されたスマートテレビが「住宅型プロキシ」として機能しているとは、なかなか気づきにくいですよね。このSDKは、無料アプリの利用や広告削減と引き換えに、ユーザーに同意を求める形になっていることが多いようです。でも、その同意画面は、リモコン操作のセットアップの流れに紛れ込んでいたり、詳しい説明が省かれていたりすることも。
では、なぜAI開発でこうした「住宅型プロキシ」が重要なのでしょうか? それは、AIモデルをトレーニングするためのデータを集める際に、データセンターからのアクセスはブロックされやすい傾向があるからです。そこで、一般家庭のIPアドレスが、より「本物らしい」データソースとして価値が高まるというわけなんです。SDKは、アプリを閉じてもバックグラウンドで動き続け、設定によっては月間200GBものデータ通信を許可してしまうこともあるそうです。
この仕組みは、Include Securityに所属する研究者Buchodi氏が2026年6月5日に公開した調査で明らかになりました。LGスマートTVのプラットフォームであるwebOSには、2023年にBitdefenderが脆弱性を発見・開示しており、さらにTyphoonPWN 2025 LG CategoryコンペティションでもLG webOS TVの脆弱性が発表されたこともあり、スマートテレビのセキュリティについて改めて考えさせられますね。
つまり、テレビを「家具」のように捉えて、PCのようにセキュリティをあまり意識しないというユーザーの心理をうまく利用した、巧妙な仕組みと言えるのかもしれません。個人的には、テレビがただ映像を映すだけでなく、こんな「裏の顔」を持っているとは、少し驚きでした。
LGスマートテレビのアプリから、あなたのインターネット接続がどこへ流れていくのか。この仕組みが、今後どのように広がっていくのか、気になるところです。
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