パックマンのあの形は、ピザから1切れ取ったところ——有名な話ですよね。作者の岩谷徹さんが昼食のピザを見て思いついた、と語られてきました。ところが本人は一度だけ、この話に注釈をつけています。「半分は本当」。
1986年のインタビューでのことでした。ピザの話は本当かと問われた岩谷さんは、そう答えたうえで、もうひとつの着想源を明かします。日本語の「口」という漢字です。四角い口の字を、丸めた。ピザだけではなかったわけですね。もっとも彼は、その後も40年にわたってピザの話を語り続けています。伝説のほうが、きっと美味しいのでしょう。
殺伐としたゲームセンターを変えたかった
企画の狙いは、はっきりしていました。当時のゲームセンターは男性客ばかりで、敵を撃つゲームばかり。岩谷さんは、女性やカップルにも入ってきてほしいと考えました。だから倒し方を「撃つ」ではなく「食べる」にしたんです。1980年5月22日、渋谷のビルの屋上でのテスト設置では、狙いどおり女性やカップルが遊んでいたと本人が振り返っています。
敵の4体それぞれに性格を与えたのも、この人の工夫です。まっすぐ追ってくる赤、先回りする桃、気まぐれな水色、そして近づくと逃げていく橙。全部を同じ動きにすると、後ろに数珠つなぎになって面白くなくなる、というのが本人の説明でした。
ちなみに名前にも一悶着ありました。日本での名は「パックマン」でしたが、じつはこの商標を先に持っていたのは別の玩具会社。交渉して使わせてもらっています。さらに海外版では、当初の綴り PUCK MAN の P に落書きをされて別の単語にされかねない、と心配されて PAC-MAN に改められました。丸い顔ひとつに、ずいぶん人の手が入っているものです。
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参考にした情報源: en.wikipedia.org


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