ニンテンドウ64のコントローラーは、いま見ても変わった形をしています。持ち手が3本。真ん中の足は何のためにあるのか、当時から不思議がられました。
答えは、1台に2台分を同居させたことにあります。任天堂は説明書で、3つの持ち方に名前を付けていました。外側の左右2本を握る「ファミコンポジション」は、十字ボタンで遊ぶ従来のゲーム用。真ん中と右を握る「ライトポジション」は、3Dスティックを使う新しいゲーム用です。つまり新旧どちらの遊び方も、この1つで受け止めようとしたわけですね。1996年、3Dのゲームが始まったばかりの、過渡期ならではの設計でした。
誰も使わなかった、3つ目の持ち方
じつは、もう1つありました。左と真ん中を握る「レフトポジション」です。片手で十字ボタン、もう片手で3Dスティック。両手が別々の仕事をする持ち方でした。
ところが、これがほとんど使われませんでした。任天堂自身が後年、公式のインタビューでそう認めています。『スーパーマリオ64』がライトポジションだったので、みんなそれを使った、と。開発者の一人はこう振り返っています。スティックで狙いをつけ、十字ボタンで動く——そんな操作を思い描いていたが、初めて触る人には想像以上に難しいと分かった、と。
面白いのはその先です。彼らは10年後、Wiiリモコンとヌンチャクを見て「これだ」と思ったといいます。片手で狙い、片手で動く。誰も使わなかった3つ目の持ち方は、間違いではなく、10年早かっただけだったのかもしれません。
ちなみにあの独特な形、複雑すぎて当時はコンピュータで設計できず、最初の模型は粘土で作られたそうです。
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参考にした情報源: en.wikipedia.org


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