セガCD『シルフェイド』、16色で描いた映像

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セガCD版『シルフェイド』のオープニング、あの記憶に残るアニメーション。あれが、12.5MHzのCPUと16色という、想像を絶する制約の中で生み出されたことをご存知でしょうか。

1993年にリリースされたこのシューティングゲームは、当時のプレイヤーを文字通り「顎が外れる」ほどの衝撃で魅了しました。しかし、そのすごいビジュアルの裏には、並々ならぬ技術的工夫と、制作者の執念がありました。

当時のセガCDは、640MBという大容量のCD-ROMを備えていましたが、データ転送速度は毎秒150キロバイトと、カートリッジに比べれば非常に遅いものでした。この遅さを補うため、開発者はある方法をとりました。

本作のFMV(フルモーションビデオ)フォーマットは、Fabien Sanglard氏が2週間かけてリバースエンジニアリングによって解析したもの。これにより、16ビット16kHzの音楽再生と同時に、1フレームあたりわずか8キロバイトという極小データ量で、毎秒15フレームの映像ストリームを実現しました。

当時のプレイヤーは、どこがリアルタイムで描画された3Dで、どこが事前に用意された映像なのか、区別がつかないほどでした。それほど、その映像のクオリティは驚くべきものだったのです。

『シルフェイド』は、FMVに頼りながらも低品質な映像で悪評を得たセガCDの他のタイトルとは一線を画し、その芸術性と技術力で異彩を放っていました。このゲームの来歴を辿ると、ハードウェアの限界がいかにクリエイティビティを刺激するか、その一端が見えてくるようです。


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参考にした情報源: fabiensanglard.net

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