世界で一番遊ばれたゲームのひとつ、テトリス。あの落ちものパズルを作った人は、生み出してから約10年間、一銭も受け取れなかったんです。
作者はアレクセイ・パジトノフ。1984年、当時のソ連科学アカデミーの計算センターで働く研究者でした。本業はコンピュータの音声認識。テトリスは、その合間に作った個人的な遊びだったんです。
ブロックは、キーボードの記号だった
使ったのは「エレクトロニカ60」という、画面に絵を出せないコンピュータ。だからパジトノフは、ブロックを角括弧「[ ]」などの文字で並べて表現しました。今の色鮮やかなブロックとは、まるで別物。カタカタと文字が積み上がっていく、無骨な画面だったんですね。着想のもとは「ペントミノ」という5マスのパズルでしたが、複雑すぎたので4マスに減らした。それが、あの7種類のブロックの正体です。
名前の由来も面白くて、ギリシャ語で4を表す「テトラ」と、彼の好きなスポーツ「テニス」をくっつけた造語なんです。
国のものになった、自分のゲーム
問題は、彼が国家公務員だったこと。当時のソ連では、作ったものは国のもの。テトリスの権利も国が握りました。西側の会社がライセンス料をやり取りし、任天堂のゲームボーイに載って世界中で売れても、パジトノフ本人には何も入ってこなかったんです。彼が報われたのは1996年。仲間のヘンク・ロジャースと会社を作り、ようやく自分のゲームから収入を得られるようになりました。それでも本人は、こう振り返っています。人が自分のゲームで楽しんでいるのを見られれば、それでよかった、と。
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参考にした情報源: en.wikipedia.org


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