「こっちへおいで…」という囁き声に、子供たちは夢の中で目を覚ます。そこにいたのは、身長約2.4メートルもある、すらりとした白い服の女性。日本のインターネットで静かに広まり、近年SNSで再び注目を集める「八尺様」の怪談です。
夢の中に現れる「8尺」の女性
八尺様は、その名の通り「8尺(約2.4メートル)」という異常な長身で描かれる女性の怪異です。特定の子供の夢の中に現れては、優しく、しかし有無を言わせぬ声で「こっちへおいで」と誘うとされています。その姿は、直接目撃した人に不吉なことが起こるとも言われ、ただ怖いだけでなく、どこか惹きつけられるような不気味さを持っているんです。
「白い帽子」が救いの鍵?
この八尺様から逃れるための伝承として、「白い帽子をかぶった男」が登場することがあります。八尺様が被害者に近づく歩数を数え、ある一定の距離(伝承によりますが、約8〜10歩とされることも)に達する前に、この白い帽子をかぶった男の助けを求めることで難を逃れることができる、というおまじないのような話も伝わっています。
SNSで再燃する「八尺様」ブーム
この八尺様の物語がインターネット上に投稿され、広まり始めたのは2008年頃と言われています。その後、2023年頃からTikTokやYouTubeといったSNSで、八尺様に関する考察動画や都市伝説を紹介するコンテンツが爆発的に増えました。海外の都市伝説コミュニティでも関心が高まっているようで、日本独自の怪談として、再び多くの若者の間で話題になっているんです。
八尺様は、子供に「水」を欲しがる、または飲ませようとする特徴があるとも言われます。この「水」との関連性や、白い帽子の男の正体など、未だに多くの謎に包まれているのが、この怪談の魅力なのかもしれません。
個人的には、夢という非日常的な空間で、現実離れした存在に誘われるというシチュエーションに、昔からある「子守唄」や「誘惑」の物語と共通するような、根源的な怖さを感じてしまいます。
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