Windowsのパソコンに昔から入っている、トランプゲームの「ソリティア」。あれはマウスの操作を練習させるために入れられた——という話を、聞いたことはありませんか。じつはこれ、広く語られてはいますが、確かな裏付けのある「公式」の話ではないんです。
作ったのは、マイクロソフトの実習生だったウェス・チェリーさん。1988年の夏、自分の時間に作ったものが、1990年のWindows 3.0に同梱されました。当時、マウスはまだ目新しい道具。カードをつまんで運ぶ「ドラッグ&ドロップ」に人々を慣れさせるのに、ちょうどいい教材だった——だから入れたのだ、とよく言われます。マインスイーパも同じで、左クリックと右クリックの使い分けを覚えさせるため、という説です。
作った本人は「ただ楽しむため」
ただ、肝心の作者チェリーさんは、そんな狙いを否定しています。「実際のところ、ただ楽しむために作っただけ」。マウスの練習になったのは結果であって、少なくとも本人の動機ではなかったわけですね。ちなみに彼は実習生だったので、ソリティアはそのまま会社のもの。あれだけ遊ばれても、受け取ったお金はゼロです。冗談で「全員が1セントずつ送ってくれたら」と言った彼のもとに集まったのは、今のところ8セントほどだとか。
面白い後日談もあります。じつは最初のソリティアには、上司にバレないための「ボスキー」が仕込まれていました。あるボタンを押すと、画面が仕事の表計算ソフト風に切り替わる、という機能です。さすがにこれは、発売前にマイクロソフトが削除させました。時間泥棒ゲームの元祖には、最初からサボりを隠す仕掛けが付いていた、というわけですね。
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参考にした情報源: en.wikipedia.org


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