ある日、建築関係のプロフェッショナルたちが集まるオンラインフォーラムで、ふとこんな疑問が投げかけられました。「どうして家づくりって、自動車みたいに『安く、たくさん』作れないんだろう?」と。
実は、家づくりには「規模の経済」が働きにくい、ちょっと変わった事情があるんです。自動車なら、工場で同じ部品を大量に作って、ラインに乗せて組み立てれば、一台あたりのコストがぐっと下がりますよね。
でも、家はそうはいきません。土地の形は一つ一つ違うし、地域によって建てるためのルールもバラバラ。それに、お客さんの「この壁の色がいい」「この部屋をもう少し広くしたい」といった細かい要望にも応えなきゃいけません。つまり、一つとして同じものはない、オーダーメイドに近いんです。
だから、部品を工場で大量生産して、それを全国どこでも同じように組み立てる、なんてことが難しい。現場での作業も多くて、熟練した職人さんの手仕事が大切になってきます。ちなみに、建設業の労働生産性は、過去数十年間、製造業と比較して著しく伸び悩んでおり、製造業の半分程度の伸び率にとどまっているとされています。
最近は、工場で家のパーツをあらかじめ作って、現場で組み立てる「モジュラー建築」や「プレハブ工法」も進化しています。これだと、現場での作業が減って、工期も短くなるので、コストを抑えられる可能性もあるんです。でも、まだ「自動車工場」のように、どこでも全く同じやり方で、圧倒的に安く家を建てる、というところまではいっていないみたいなんです。
正直、ちょっとうらやましいです。もっと手軽に、理想の家が手に入るとしたら、どんなにいいだろうかと。
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