インターネットで動画を見るとき、私たちは意識しませんが、裏側では『デコーダ』が休みなく働いています。圧縮された映像データを、画面に映せる形へ戻す部品です。その代表格が、VideoLANが開発したオープンソースのデコーダ『dav1d』です。
dav1dは、AV1という比較的新しい映像圧縮方式に対応しています。AV1は、同じ画質ならより小さなデータ量で動画を届けられるのが特徴で、配信サービスにとっては通信量の節約に直結します。dav1dはこのAV1を高速かつ軽量に再生できるよう磨き上げられ、いまや多くのブラウザや動画ソフトに組み込まれています。
そして、その先を見据えた後継『dav2d』の開発も進んでいます。こちらは次世代方式AV2に対応するデコーダです。手がけているのは、VLCメディアプレーヤーで知られるジャン=バティスト・カンプら、同じVideoLANの面々です。
派手さはないけれど、なめらかな再生を支えているのはこうした地道な部品です。動画が当たり前に流れる日常の裏には、見えない職人仕事が積み重なっているのです。
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