バルタン星人、腕を上げる仕草に隠された「重さ」

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「フォッフォッフォッフォッフォッ」という独特の笑い声。ウルトラマンシリーズに登場するバルタン星人は、その特徴的な声とハサミ状の両手で、多くのファンに愛される宇宙人です。でも、あの独特の“腕を上げる仕草”が、着ぐるみの「重さ」と密接に関わっていたことは、ご存知でしょうか。

1966年、『ウルトラマン』第2話で初めて地球に現れたバルタン星人は、核実験で故郷を失い、難民となって宇宙船を修理するためにやってきたという、悲しい過去を持つ存在でした。しかし、その姿と知能の高さは、後に「宇宙忍者」という異名をもたらします。複眼は5,000個の眼細胞からなり、1万メートル先の米粒も視認できるほどの優れた視力を持っていたのです。

そんなバルタン星人が、笑い声に合わせて腕を上げ、手を揺らすあの独特の仕草。実はこれが、着ぐるみの「重さ」に起因すると言われています。監督・脚本を手がけた飯島敏宏によれば、ハサミ状の腕(爪)が重く、腕を下げたままでは大変だったため、腕を上げて休むために生まれた動きなのだとか。それがそのまま「休憩シーン」としてキャラクターの仕草に定着したのです。ちなみに笑い声そのものは、当時の時代劇の悪役の笑いから着想されたと紹介されています。20センチの鉄板を切断できるハサミを持つ怪獣の、意外な一面です。

デザイン面では、『ウルトラQ』に登場した「セミ人間」を改造し、あのハサミはアメリカザリガニから着想されたものでした。手がけたのは名デザイナーの成田亨です。バルタン星人の名前の由来には、「バルカン半島」説や歌手「シルヴィ・ヴァルタン」説がありますが、脚本家であり命名者でもある飯島敏宏氏は「バルカン半島」に由来するという見解を示しています。ただし、一部のメディアではシルヴィ・ヴァルタン説が採用されることもあります。物語の背景には、故郷を失った20億3,000万もの難民という、重い現実が隠されていました。

バルタン星人は、単なる悪役としてではなく、科学の進歩がもたらす悲劇を映し出す存在として、今なお新しいグッズ展開が続くなか、その来歴には、技術と物語が織りなす独特の面白さが宿っているのです。


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参考にした情報源: ja.wikipedia.org

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