自分がクリアできないから、裏技を入れた

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上上下下左右左右BA。ゲーム好きなら指が覚えている、あの「コナミコマンド」。生まれた理由が、なんとも人間くさいんです。作った本人が、自分のゲームをクリアできなかったから。

考えたのはコナミの橋本和久さん。1986年4月25日に発売されたファミコン版『グラディウス』の移植を担当していました。元になったアーケード版は歯ごたえのある難しさで、橋本さんはあまりやり込んでおらず、自力ではクリアできない。でもテストのためには、先のステージまで進まないといけません。そこで、自分用の助け舟としてこのコマンドを仕込んだんです。並びに意味はあるのかと後年たずねられ、本人はこう答えています。「特にない。自分が使うものだから、覚えやすくした」。

じつは「フル装備」ではない

効果もよく誤解されています。ファミコン版でポーズ中に入力すると付くのは、ミサイルとオプション2つ、そしてバリア。最強状態にはなりません。しかも初期状態では1回きり。ビッグコアを倒すたびに、使える回数が1回ずつ増える仕組みでした。無敵の呪文、というほど甘くはなかったわけですね。

その後このコマンドは『魂斗羅』で残機30という大盤振る舞いになり、海外で「Konami Code」として広まります。面白いのはその先。1990年の『グラディウスIII』では、元祖の並びを入力すると装備は付くものの、ポーズを解いた瞬間に自機が爆発する——という罠に作り替えられました。作った側が、コマンドを知っている客をからかいにきたわけです。橋本さんは2020年に亡くなりましたが、あの10個の入力は今も世界中の指に残っています。


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参考にした情報源: en.wikipedia.org

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