その悲鳴、あなたは何度も聞いている

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映画を観ていて、「アアーッ!」という悲鳴を聞いたことはありませんか。崖から落ちる兵士、撃たれる悪役。じつは、その悲鳴の多くが“同じ音”なんです。「ウィルヘルムの悲鳴」と呼ばれる、使い回しの効果音です。

最初に録音されたのは1951年の映画『遠い太鼓』。沼地を進む兵士がワニに噛まれ、水中へ引きずり込まれる場面の叫び声でした。名前がついたのは、その2年後。1953年の西部劇『フェザー河の襲撃』で同じ音が再利用され、矢で射られて倒れる脇役「ウィルヘルム二等兵」の悲鳴に当てられたんです。つまりこの音、最初の映画の主役でも何でもない、端役の名前で呼ばれ続けているわけですね。

スター・ウォーズが、命を吹き込んだ

この古い効果音を発掘したのが、『スター・ウォーズ』(1977)の音響を手がけたベン・バートでした。彼はワーナーの倉庫に眠る音源からこの叫びを見つけ、「ウィルヘルムの悲鳴」と名づけ、自分の作品にこっそり忍ばせる“署名”にしたんです。第1作では、ルークがストームトルーパーを足場から撃ち落とす、あの一瞬。言われてみれば、聞き覚えがあるはずです。

以来この悲鳴は、数百本の映画で鳴り続けています(本数は諸説あり、400本を超えるとも言われます)。ちなみに、元の声を吹き込んだのは歌手のシェブ・ウーリーだとされていますが、実は確証はありません。70年以上前の名もなき叫び声が、今もスクリーンのあちこちで響いている——なんだか、粋な話だと思いませんか。


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参考にした情報源: en.wikipedia.org

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