ローリング・ストーンズ、小さなクラブの夜から始まった伝説

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1962年7月12日、ロンドンの「マーキー・クラブ」で行われたコンサート。この夜、ステージに立った若者たちは、まだ「ローリング・ストーンズ」という名すら正式には決まっていませんでした。集まったのは、100人ほどの小さな観客。まだ何者でもない、駆け出しのバンドの一夜でした。

この夜の演奏は、若き日のミック・ジャガー、キース・リチャーズ、そしてブライアン・ジョーンズらが、ブルースという音楽に情熱を燃やしていた証でした。バンド名は、ブルースの巨匠マディ・ウォーターズの楽曲「Rollin’ Stone」に由来しており、彼らがそのルーツを大切にしていたことを物語っています。

結成当初、メンバーたちは音楽で生計を立てるため、ロンドンの小さなクラブで週6日、1日に数セットという過酷なスケジュールをこなしていました。生活は困窮し、音楽活動を断念することも考えたと言います。しかし、そんな苦境の中、イアン・スチュワートというキーボーディストがいました。彼の演奏技術は卓越していたとされますが、「ルックスがバンドのイメージに合わない」という理由で公式メンバーからは外されます。それでも彼は、バンドのサウンドに不可欠な存在として、死ぬまでサポートメンバーとして活動を続け、「6人目のストーンズ(the Sixth Stone)」と呼ばれ、慕われました。

初期のローリング・ストーンズは、そんな荒削りながらも、本物のブルースを追求する姿勢が、一部の熱狂的なファンや、感度の高い音楽関係者の心を掴んでいきました。彼らが伝説となったのは、派手な演出や大規模なスタジアムではなく、むしろ1960年代初頭のロンドンの、タバコの煙が立ち込めるような熱気に満ちたクラブシーンで、泥臭くもエネルギッシュな演奏を響かせていた時代からだったのです。

そして、結成60年を超えた今も、彼らは2023年10月20日にリリースされた、18年ぶり(2005年『A Bigger Bang』以来)のオリジナルアルバム『ハックニー・ダイアモンズ』で世界的なヒットを記録し、2024年には北米ツアーも実施するなど、精力的な活動を続けています。あの夜の小さな観客から始まった物語は、今もなお、ロックミュージックの歴史にその名を刻み続けています。

The Rolling Stones
画像: Wikipedia「The Rolling Stones」より

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参考にした情報源: en.wikipedia.org

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