Windows XPを立ち上げると現れた、あの緑の丘と青い空。世界で最も多くの人が見た写真の一枚、とも言われます。でも、あの「至福(Bliss)」の風景、実はちょっと切ない跡地なんです。
撮ったのはチャールズ・オレア。もとはナショナルジオグラフィックで活躍した写真家です。1996年ごろ、カリフォルニアのワイン産地を車で走っていて、雨上がりの丘が目に留まった。三脚を立て、中判のフィルムカメラで数枚撮った。ただ、それだけの話でした。
なぜ、こんなに緑なのか
じつはあの丘、少し前までブドウ畑だったんです。フィロキセラという害虫にやられて畑がすべて掘り返され、そこに冬の雨が降って、一面に草が生えた。ワイン農家にとっては災難の跡。その荒れ地が、あの完璧な緑の丘の正体なんですね。しかも合成でもCGでもありません。オレア本人が「本物だ、何もいじっていない」と言い切っています。緑の鮮やかさは、フィルムそのものの発色でした。
十数万ドルの、一枚
この写真をマイクロソフトが手に入れたのは2000年。写真1枚に払われた金額としては、当時屈指の高さだったとオレアは語っています。翌2001年、Windows XPの最初の画面に採用され、世界中の何十億人もの目に触れました。ちなみにあの丘は、今はまた静かにブドウ畑へ戻っているそうです。害虫の跡地から、世界一有名な風景へ。そして、またただのブドウ畑へ。
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参考にした情報源: en.wikipedia.org


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