空に開く穴、落葉雲の正体

気象

空を見上げていると、時々、雲にぽっかりと丸い穴が開いていることがあります。まるで空に窓ができたみたいで、ちょっと不思議ですよね。これ、「落葉雲(らくよううん)」、あるいは「ホールパンチ雲」と呼ばれる現象なんです。

この穴、実は雲が消えたわけじゃありません。上空の雲は、氷点下でも凍らずに液体でいる「過冷却水滴」でできていることが多いんです。そこに、飛行機が通ったりすると、急激に温度が下がって、水滴が一斉に凍りついてしまう。その凍りついた氷の結晶が、重力で下へ落ちていく。この「落下跡」が、雲に穴が開いたように見えるんです。

穴の形も面白いんですよ。飛行機が急角度で雲を突っ切ると、丸い穴に。緩やかな角度だと、細長い「雲の運河」みたいな形になることも。まるで空に描かれたアートみたいですよね。

この現象、NASAも観測していて、衛星画像でもその姿が捉えられています。2021年1月には、アメリカのジョージア州からフロリダ州にかけて、500マイル(約800km)以上にわたって観測されたこともあるとか。冬になると、米国内での発生率は15%にもなると言われています。

見た目のインパクトから、UFOの仕業なんて言われたこともあったそうですが、科学の力でその謎は解明されていたんです。空に開く不思議な穴、次に空を見上げた時に見つけられるかもしれませんね。


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