ある日、水族館でタコをじっと見ていたら、その動きの賢さに驚いた、という方は多いのではないでしょうか。私もその一人です。
タコは、無脊椎動物なのに、哺乳類に匹敵するほど賢いと言われているんです。その秘密は、なんと「9つの脳」とも呼ばれる、ちょっと変わった神経の仕組みにあります。
頭にある一つの中枢脳とは別に、8本の腕それぞれにも「ミニ脳」みたいな神経節があるんです。だから、腕が勝手に動いて何かを掴んだり、周りの様子を見たりできるんですね。まるで、腕が自分で考えているみたい。
さらにすごいのは、タコは一度覚えたことをしっかり記憶できること。迷路の実験では、何度か通るとすぐに正解ルートを覚えてしまうそうです。研究者によっては、嫌な経験を記憶することも報告されているとか。

道具を使う賢さも持っていて、ココナッツの殻を隠れ家にするために運んだり、貝殻を盾にしたりする姿も目撃されています。これは、サルやカラスといった、とっても賢い動物たちと同じような行動なんです。
最近の研究では、タコが感情を持っている可能性も指摘されています。体色を瞬時に変えるカモフラージュ能力は、単に隠れるためだけじゃなく、仲間とコミュニケーションをとるためにも使っているのかもしれません。
進化の系統図では、私たち人間とは全然違うところにいるタコですが、賢くなるための遺伝子を、なぜか私たちと共有しているらしいんです。正直、ちょっと不思議な話ですよね。
タコの知能は、まだまだ謎に包まれています。「9つの脳」という表現は、中枢脳と腕の神経節を合わせた機能的な分散性を示す比喩であり、9つの独立した思考中枢があるわけではないとされています。でも、水族館でタコを見かけたら、その賢さにちょっと注目してみるのも面白いかもしれません。
私、タコの吸盤の吸い付く感覚がどんなものか、一度体験してみたいと密かに思っています。
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