欧州、皆既日食はいつまで? 次回は30年後

天文

2026年8月12日、スペイン北部で約1分46秒。この短い時間が、欧州大陸で観測できる皆既日食としては、しばらくの間、最後の機会になるかもしれません。

次に欧州で皆既日食の「皆既帯」が観測できるのは、2053年まで待つ必要があるとされています。それも、スペイン南部をかすめる程度だとか。

皆既日食とは、月が太陽を完全に覆い隠し、太陽の周りに普段は見えない「コロナ」と呼ばれる光の輪が現れる、神秘的な現象です。2026年の日食は、グリーンランドやアイスランド、スペイン北部などを通過する経路をたどります。

そして、2027年8月2日には、スペイン南部やモロッコ、エジプトなど、より長い時間の皆既日食が観測できる予定です。エジプトのルクソール付近では最大約6分23秒に達し、21世紀でも有数の長さになります。

皆既日食の経路は、地球の自転と月の公転、そして地球の軌道が複雑に影響し合って決まります。月の公転軌道が楕円形であることや、地球の軌道もまた楕円形であることが、月と太陽の見かけの大きさを変化させるんです。

ちなみに、2023年10月14日にはアメリカ大陸で「金環日食」が観測されました。これは、月が太陽の手前を通過するものの、太陽を完全に覆いきれない場合に起こる現象です。そして2024年4月8日には、北米を横断する大規模な皆既日食があり、数百万人がその光景を目撃しました。

皆既日食の観測は、太陽の大気や太陽風の研究にとって、貴重なデータをもたらしてくれます。科学者たちは、この機会に太陽コロナの観測や、地球の磁場への影響などを調べているんです。

空を見上げて、宇宙の壮大さを感じられる皆既日食。欧州で次にそれを体験できるのは、ずいぶ先のことになりそうです。個人的には、この貴重な機会に、ぜひスペイン北部で空を見上げてみたいなぁ、なんて思ったりします。


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