NYT、政府に宣戦布告 7000頁の機密文書

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1971年、アメリカ政府は7,000ページに及ぶ機密文書、通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の公表を巡り、ニューヨーク・タイムズ紙と真っ向から対立しました。

この膨大な文書には、アメリカがベトナム戦争にどう関わってきたかの政治的・軍事的な裏側が克明に記されていました。ニクソン政権は「国家安全保障の危機」として、NYTに掲載差し止めを請求。しかし、最高裁判所は報道の自由を支持する判決を下し、NYTは掲載を続行したのです。ニクソン政権による差し止め期間は15日間でした。

当時のNYT編集局長、エイブ・ソムズバーガーJr.のリーダーシップの下、記者たちは法的なリスクを覚悟で、7,000ページもの情報と格闘しました。これは、政府の権力に立ち向かうジャーナリズムの決断の連続だったと言えます。ワシントン・ポスト紙も追随し、このスクープはアメリカ全土へと波及していきました。

文書をリークしたとされるダニエル・エルズバーグ元国防総省分析官は、戦争の誤りを明らかにし、歴史への警鐘を鳴らすために公開したと語っています。15日間という異例の差し止め期間を経て、NYTはこの報道で1972年にピューリッツァー賞を受賞しました。個人的には、政府の隠蔽とジャーナリズムの闘いを、これほどドラマチックに描いた出来事はそうそうないと思います。

おまけ:「ペンタゴン・ペーパーズ」の報道から約50年後の2021年には、この出来事を記念するイベントや報道が数多く行われ、その歴史的意義が改めて共有されました。


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