📔 週1連載「コハクの発掘簿」 第1回
二度も“町ごと引っ越した”集落が、アメリカにあります。ケンタッキー州アダヘア郡にひっそりと佇む、未編入の小さな共同体、ニーツビル。1800年代初頭にこの地へ入植し、最初に土地を取得したランドルフ・ニート——そのニート(Neat)家の姓が、そのまま町の名前になりました。
標高は約215メートル。北緯37度11分50秒、西経85度7分32秒という座標に位置します。この町を訪れる人々は、郵便番号「42728」を頼りに、この小さな共同体へと足を踏み入れることになります。Geographic Names Information System (GNIS) feature IDは508677という、この町固有の記号で識別されています。
ニーツビルは今でこそ法人格を持たない「未編入の共同体」ですが(米国ではこうした集落の行政は一般に郡が担います)、1847年には一度、町として法人化された歴史があります。1844年開設の郵便局は1886年まで続き、最後の10年間は「Neetsville」という綴りでした。残っている人口の記録は、1848年に約50人、1876年に約60人。そして1901〜02年の大洪水で、町はグリーン川の対岸へ移転。さらに1960年代には貯水池(グリーン・リバー湖)の造成で、再びの引っ越しを余儀なくされました。
地名の由来はニート家の姓ですが、英語の neat(きちんとした)と同じ響きを持つ町名は、二度の引っ越しを越えて生き残りました。土地は動いても、名前は残る——小さな集落の来歴が、それを静かに物語っています。
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参考にした情報源: en.wikipedia.org


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